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【体験談】海外旅行で貴重品盗難!パスポート・ビザを再発行してメキシコに帰還したお話

数年前、メキシコに住んでいた私たちは、メキシコからドイツ・フランクフルトへ渡り、ベルリン、パリ、ブリュッセル、アムステルダム、ケルンを約2週間かけて旅行しました。

これはその旅行中、ベルギーからオランダへの移動中に貴重品の入ったバッグ(財布、カード、パスポート)を盗まれた時のお話です。

【関連記事・実際に盗難に遭ったときの対処法】

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ブリュッセルから電車へ

ブリュッセルを堪能した私たちは予定通り、高速列車でオランダのアムステルダムに行くため、ブリュッセル中央駅で大きなスーツケースを持って電車を待っていました。

私は貴重品が全て入った肩掛けバッグをリュックの中に入れ、電車が来たらすぐに大きなスーツケースをスーツケース置き場に収納するために気合を入れていました。

電車の中に入ると予想通り、スーツケース置き場はほぼ一杯。どうやって入れようか困っていたら、優しい兄ちゃんが私のスーツケースを入れるのを手伝ってくれるとのこと。

「?こいつ誰?」と思いつつ、その兄ちゃんと一緒に大きなスーツケースを持ちあげ何とか収納することができました。

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パニック

妻は先に席についていました。私はオランダの田舎の風景を車窓から眺めようとリュックからカメラを取り出しました。

その時、先ほどリュックの中に入れた肩掛けバッグを確認したら・・・あれ?

ない!!!

電車に乗る前に絶対入れたはずの肩掛けバッグが丸ごとなくなっていました

・・・もしやさっきスーツケースを入れたときに後ろからリュックを開けられた??

そう言えばスーツケースを入れる時、私の後ろにただ立っているだけの奴がいたなぁ・・・。そうか、あの兄ちゃんと立っていた奴はグルだったんだ!!

相手はプロです。敵いません。。。

アムステルダム駅の天使

アムステルダム駅に着いて、電車の中を探してもやはり私のバッグはどこにもありませんでした。カードも現金もパスポートもなくなってしまいました。これからどうやって生きていけばいいのか・・・。

とにかく、駅の交番に行き、事情を説明しました。幸い私は英語が話せるので難なく事情を説明できたのですが、その警察官がとても感じの悪い人で、「盗まれたのはお前が悪い!お前の不注意だ!」と畳みかけてくるのです。。「早くホテルに行ってカードを止めてこい!被害届はその後だ!」と言われました。

ただでさえ凹んでいるのに。このおっさんひどい・・・。

 

幸い妻の財布ありましたが、お金は私が持っていたため、ほぼ現金なし。唯一クレジットカードが一枚残っていました。

 

ホテルも少し離れた場所なので、どうやってホテルまで行こうかと途方に暮れていると、見知らぬ日本人女性が声を掛けてきてくれました。

「どうかなされましたか??」

私たちは事情を説明したところ、その方は現金を3万円も貸してくれたのです!!

 

私たちは連絡先を教えてもらい、無事に帰った後、必ずお金をお返しすることを約束し、ありがたくお金をいただきました。

(その後しっかりお返しすることができました。)

カードを止める・交番に戻る・お金を調達

頂いたお金でバスに乗り、ホテルに到着!ただ、カードが妻のカードしかなかったので不安だったのですが、なんとかチェックインはできました。(これチェックインできなかったらどうなっちゃってたんだろ・・・恐ろしい)

 

まずはカード会社に電話してカードをストップしました。アメリカの銀行のキャッシュカードも持っていたので、それだけでもかなり苦労しました。たまたまカードに関する情報を持っていたので何とかなりましたが、情報を持っていなかったら、キャンセルすらもうまくいかなかったかも・・・。

 

カードを止めた後、交番に戻り、被害届を出しました。もし落とし物などで見つかった場合は連絡をくれることになりました。

 

帰り道、これからのお金のことがとても心配でした。現金が下せないと何かと困るからです。妻のクレジットカードを試しにATMに入れたら現金を入手することができました!(よかった~これで何とか現金も入手できる)

作戦会議

私の場合、日本へ帰国する訳ではなく、メキシコに帰国する必要がありました。そのためパスポートを再発行してもらわないといけない状況でした。

パスポート再発行に必要なものをネットで調べ、次の日にすぐ日本大使館に行くことにしました。もちろん首都のアムステルダムにあるだろうと思っていたら、デン・ハーグという違う街にあることが発覚!

電車で約30分、そこからバスで15分位ということで、交通手段を調べまくりました。旅行先でこういった一般の交通手段を調べるのは本当に大変でした。

デン・ハーグ日本大使館へ

次の日、アムステルダム駅で証明写真を撮り、ローカル列車に乗ってデン・ハーグに向かいました。調べた通りのバスに乗ろうとしましたが、なかなか分かりづらく、困りましたが何とか日本大使館までたどり着くことができました。 (私も妻も方向音痴ではなくてよかった!)

日本大使館ではやっと日本語で相談することができ、とても安心することができました。(本当は行く前に電話して確認すればよかったですが、時間がなかったので朝一で直接行ってしまいました。)

必要書類を記入し提出しましたが、警察発行の盗難証明書と戸籍謄本がやはり必要とのこと。(調べて知っていましたが、とりあえず先に大使館に行きました。)

近くの警察署を教えてもらい、そこに行く間に日本の家族に電話。戸籍謄本を取ってきてもらいオランダの日本大使館にFAXで送ってもらうことにしました。

その間に日本大使館ではパスポート発行の準備をしてくれるとのことでした。

警察署では、とても優しい女性警察官が親身に対応してくれました。彼女は昔バックパッカーをやっていたので旅行中のトラブルをとても悲しんでくれました。すぐに盗難証明書を発行してくれ、とても助かりました。

メキシコ大使館

私はメキシコに帰る必要があり、盗まれたパスポートにはメキシコのビザも含まれていました。そのため日本から戸籍が送られてくるまでの時間に在オランダメキシコ大使館に行くことにしました。

幸いデン・ハーグは各国の大使館が集まっていたため、歩いて行ける距離にメキシコ大使館がありました。

大使館ではかなり待たされた後、必要書類を提出。メキシコから許可が出ればビザが再発行されるとのこと。連絡先を教えて待つしかありませんでした。

パスポート再発行

その後日本からFAXした旨の連絡がありました。

日本大使館に戻るとすぐにパスポートが発行されました

さすが日本!やることが早い!一日(実際2時間)で再発行されるとは!!

その日にできることは全てやりきりました。ホテルはアムステルダムにとっていたので、アムステルダムに戻り、普通に観光を楽しみました。

後は、メキシコのビザを取れれば帰ることができる!

メキシコビザ

旅程は残り2日になっていました。

私たちは次の日も最後の日もメキシコ大使館に行きました。

しかし、ビザは発行されませんでした。さすがメキシコ!仕事が遅い!

結局、私の帰国便を変更し、妻だけ先にメキシコに戻ることになりました。

オランダからドイツ・フランクフルトに行き、妻を見送りました。

寂しかった~!!

見送った後、私は一人、デン・ハーグとフランクフルトの中間辺りのオランダ・ユトレヒトに向かいました。

おっさん一人でミッフィー博物館

ユトレヒトに行くことは全くの予定外でした。ビザが出るまで待つしかない私は一人で時間を潰すしかやることがありませんでした。

そこでユトレヒト観光の目玉、ミッフィー博物館に行くことにしました。

おっさんが一人でミッフィーちゃんの博物館を楽しむという悲劇・・・。

テンションがあがらないままユトレヒトで3泊もすることになりました。

その後、やっとビザが発行され、メキシコに帰ることができました!

ほんと、長かったです。

(ドイツ→メキシコシティの便がトラブルでアメリカ・ヒューストンに行く、という更なるトラブルがありましたが、もうそれくらいでは私は何も凹みません!!)

この経験でメンタルがだいぶ強くなりました。

今思えばとてもいい思い出です♪

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