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会計

日商簿記2級を独学で合格! 実際の勉強時間/おすすめテキストと勉強法

私は日商簿記2級を独学で100点を取って合格しました。

 

日商簿記2級は独学で短時間で十分取得できる資格だと思います。

 

今回は私の独学での勉強方法の全てをまとめてお伝えします。

独学開始時の私のスペック

■学生時代(10年以上前)に簿記3級を一瞬だけ勉強し、不合格!
■それ以降簿記が大嫌いで勉強せず、何も覚えていない

この状態からスタートしました。

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日商簿記 第146回(2017年6月)を受験

私が受験したのは2級の内容が変更になった過渡期の2017年6月(第146回)です。

合格率が異例の47.5%という高さを記録した回です。

 

この回では、課税所得、圧縮記帳、リース取引、外貨建て取引までは範囲になっていましたが、連結会計はまだ2級の範囲になっていませんでした

 

受験前は過去問でも全ての回で80点以上とれるレベルになっていましたが、受験している時に驚いた位、他の回に比べて簡単でした。(だから100点を取れたのだと思います。)

 

下記の記事で過去の合格率なども紹介しています。

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独学合格までの勉強時間

巷では、合格に必要な勉強時間は150~250時間と言われているようです。

 

私の場合は下記の通りでした。

完全独学で3級のテキストからスタートし、2級合格するまで掛けた時間:約200時間

簿記3級の内容が約20時間

簿記2級の内容が約180時間

 

(下記の画像のように後述の「Studyplus」というアプリを使い、分単位で記録していました。)

日商簿記3級の勉強時間

簿記3級の勉強時間

日商簿記2級の勉強時間

簿記2級の勉強時間

簿記3級は思った以上に簡単ですぐに内容が終わってしまいました。

 

受験日まで時間がかなり余ってしまいそうだったため、3級は受けずに2級のみ受験することにしました

 

実際に使用したおすすめ教材・テキスト・問題集

今は様々なテキストが販売されていますので迷ってしまいましたが、私は下記のものを使用しました。

【日商簿記3級】

3級は「みんなが欲しかった簿記の教科書」シリーズを使用しました。

 

この教科書は本当にオススメです!

 

とてもシンプルにわかりやすくポイントがまとめられています。

 

この教科書のおかげで3級の知識はすぐに理解できました。

オススメポイント

カラーで見やすい

全体像の説明がある

図解が多く、理解しやすい

■必要最低限の情報に厳選されており、効率的に勉強できる

まずはこのテキストで3級レベルを片付けましょう!

 

2級だけを受けるのであれば、3級の問題はやりこむ必要はありません。

【日商簿記2級】

2級は「スッキリわかる日商簿記」シリーズに浮気しました。

 

こちらはテキストと問題集が1冊にまとめられていて、「簿記の教科書」シリーズと比べてお得感があります。(簿記の教科書はテキストと問題集が別売り)

 

こちらも人気シリーズで分かりやすいのですが、個人的には「簿記の教科書」シリーズの方が好きでした。

オススメポイント

■テキストと問題集が1冊にまとまっている

全体像の説明がある

残念だった点

■カラーではなく、3色刷

猫のキャラクターのストーリーで説明が進む点(自分には合わなかった)

ページ構成が複雑でわかりずらかった

 

上記のテキスト・問題集をやり込んだ後、仕上げはTACの過去問をやりました。

基本、これ以外のテキストは使っていません

 

一点大事なことですが、簿記のテキストや問題集は各回ごとに更新されているようです。

 

最新のテキスト、問題集を使うことはとても大切ですのでご注意下さい。

(中古の本で勉強するのはやめましょう)

You Tubeの講座

私は自動車通勤なのですが、通勤時間にも少しでも勉強するためにYou Tubeにアップされている弥生カレッジさんの講座の音声を毎日の通勤時間で聞いていました

 

下記は一例ですが、2級の銀行勘定調整表の講座です。

 

講座は下記リンクにまとめがあります。

日商簿記2級無料講座 | 弥生カレッジCMC

この先生には本当にお世話になりました。合間合間に入るトークも面白かったです。

 

ネット上の講座

私は上記で紹介したもののみで合格できましたが、やっぱり新しい事を勉強するときには授業を受けたい!という方には、ネットで学べる講座もあるようですのでチェックしてみて下さい。


テキストプレミアムプランに含まれる日商簿記3,2級講座は、公認会計士で有名な昭和43年開講の名門校「東京CPA会計学院」で開発されました。低価格でも十分に合格レベルに達する講座です。

電卓(比較と使い方)

電卓は簿記の命と言っていい程、大事なもの。

 

適当な電卓を使うとテストにも大きく影響すると思います。電卓はこだわって選ぶようにしましょう!!

 

私の電卓はCASIOのJS-20WKです。たかが電卓で5,000円以上します。

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メジャーどころはやはり、CASIOとSHARP。

 

ただ、この2社の電卓はボタンの配置が異なります

 

私は学生時代もCASIOの電卓を使っており、その配置に慣れていたためCASIO一本で探しました。

 

これは個人の好みだと思いますので、自分に合ったものを探してみて下さい。

 

ネット上には下記のような良いページもありますので、色々と研究されてから購入するのが良いと思います!

簿記に最適な電卓おすすめ人気ランキングTOP5【2018年最新版】 | @ランキング【アットランキング】

こちらの動画も参考になると思いますのでご覧下さい。

独学の壁:モチベーションの維持・アプリの活用

先ほどから登場している勉強時間は「Studyplus」というアプリを使って記録していたものです。

オススメポイント

■今週の目標勉強時間の設定ができる

■同じ資格の勉強をしている人と繋がれる

■勉強時間を分単位で記録できる

教材を登録し教材ごとの勉強時間を記録できる

モチベーションを維持するにはとてもいいアプリでした

 

これ以外にも勉強のアプリはありますので、アプリを使って記録し、自分の成長と頑張りを見ながら勉強すると最後まで勉強出来ると思います。

勉強時間を考慮し、独学での学習計画を立てる

6月11日が試験日、勉強をスタートしたのが、同年2月24日でした。

 

3ヶ月半程の時間をかけて勉強しました。

 

私の場合、5月の半ば時点で過去問をやっても合格ラインの70点を超えるレベルにはなっていたため、5月の勉強時間が少し減っています。

 

勉強を継続しないと、内容を忘れることもあるため、継続して試験までいくのが理想だと思います。

 

1週間当たりどれだけ勉強できるかを考慮しながら、勉強を計画的に進めるようにしましょう

実際の勉強時間

下記に私の実際の勉強の記録を記載しました。

 

勉強時間は合計約200時間、約16週間勉強したので、1週間当たり約12.5時間勉強したことになります。

 

平日は仕事があるので、帰宅後少し、土曜日に図書館にこもってがっつり勉強、日曜日は家族サービスをしながら少し勉強、そんなペースでした。

 

【実際の勉強記録】

実際の勉強時間1

実際の勉強時間2

(※4/10日週の茶色部分と4/17日週の青色部分は日商簿記とは関係のない英語の勉強になりますのでご了承下さい。)

 

ゴールデンウィークや妻が仕事の日は図書館でがっつり勉強していました。

 

実際の勉強時間3

(※6/5日週と6/12日週の緑色の部分は日商簿記の次に勉強した「英文会計」の勉強時間になりますので、日商簿記とは関係ありませんのでご了承下さい。)

独学で満点合格した勉強方法

ここからは私の勉強方法を紹介します。

【日商簿記3級】

①テキストをざっと読む

まずはテキストをじっくりではなく、ざっと読みます。

 

3級全体としてどのような内容があるのかを把握し、細かい理解をしない状態でどんどん読んでいきます。

 

勉強対象の全体像を先につかむ事が第一ステップです。

②テキストを最初から読み直す、練習問題を解く

大事なところに線を引いたり、説明を付け足したりしながらじっくり読んでいきます。

 

この時はしっかり理解しながら進め、途中にある練習問題もしっかり解いていきます。

 

ただ、練習問題に時間をかける必要はなく、分からなければ答えを見てしまいましょう。

 

その答えが理解できれば、次に進んでいきます。

③もう一度テキストをさっと読み返しながら、練習問題を解く

次はテキストはさっと見て、問題をしっかり解きます。

 

ここで解けなかった問題やつまづいた問題には、印を付けておくと後で復習しやすいです。

④精算表、損益計算書、貸借対照表の問題の解き方をマスターする

これはとても大事です!

 

結局、簿記は最終的に損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)を作成することになり、試験でも必ずこの問題が出ます。

 

ただ、独学だとこの問題をどのように解くのが良いのかが分からず困ってしまいます。

 

私は下記の動画を見て基本的な解き方を学びました。

 

この方法を3級の勉強時にマスターすることは2級を勉強する上でもとても大事です。

【日商簿記2級:商業簿記】

①〜③は3級の時と同じ

ここまでやったら工業簿記に移ります。ここまでの問題正解数は完璧でなくてもいいです。

 

【日商簿記2級:工業簿記】

①〜③は3級の時と同じ

こちらも、ここまでの問題正解数は完璧でなくてもいいです。

 

【日商簿記2級:問題演習】

ここまでで、商業簿記、工業簿記ともに完璧ではないにしても、全体像を理解し、問題も半分くらいは解けるようになっていると思います。

 

ここからはひたすら問題を解きます。間違った問題や自信がない部分は何度も何度も繰り返し解きます。

 

ここで、何度もやっているうちに答えを覚えてしまうことがあり、他の問題集に手を出したくなります。

 

ただ、それは我慢して完璧になるまで同じ問題を解きましょう。

 

【日商簿記2級:過去問演習】

最新の過去問が発売されたらそれを購入します。

最新の物が出るまではテキストや問題集の問題演習でOKです。

 

先ほど紹介したTACの過去問は、過去問12回分プラス対策問題が付いています。

 

まずは過去問をいくつか解きましょう。解く際は本番と同じように時間を計りながら時間も意識して解くようにします。

 

2、3回分の過去問をやったら弱点が見えてきます。弱点が分かったら、今までの問題演習やテキストの復習、TACの過去問に付いている対策問題で補強し、これを繰り返していきます。

 

最終的には過去問12回分を2周やれば完璧なはずです。

試験の戦略

勉強をしっかりした上で試験をどう攻略するかを考えましょう。

試験を知る

試験の概要を理解することはとても大事です。

2級の場合下記のようになっています。

■制限時間は2時間

■大問が全5問(商業簿記3問、工業簿記2問)

■大問の配点は全て20点

■各大問はそれぞれ形式や範囲が大体決まっている(過去問集に詳細記載あり)

問題を解く順番

5問あるからといって1問目から順に解く必要は全くありません。

 

むしろ順に解くのはやめた方が良いです。

 

私のオススメ
第4問(工業簿記)➡第5問(工業簿記)➡第1問(仕分)➡第2問(商業個別論点)➡第3問(決算)

 

第3問の決算が一番しんどい問題です。

これは解くのに時間が掛かるため、途中で解くと、残りの問題が気になってしまい焦ります。

 

そのためにも第3問に臨む前に全てを一通り終わらせておくのがいいです。

 

第4、5問の工業簿記は慣れてしまえば比較的簡単です。

そのため最初にやっつけておいて、ここで点を稼いでおくと気持ちがとても楽になります。30点は取りたいですね。

 

第1問は基本的に仕分問題なのでさくっと終わらせましょう。1問落としても大丈夫です。

 

第2問は何が来るかによって大変になったり、楽になったりします。

これは最後の方にやった方がベターです。

最初にやって大変な問題が来るとパニックになります。

まとめ

日商簿記2級は持っていて損をすることはない資格

 

株式会社や商店の基本的なお金の記録方法、決算書がどういう構造で作られているのか、など、経理で働く人でなくても、役に立つ知識が付きます。

 

勉強時間もそれほど掛からない割に資格の有効期限もなく、社会的にも認知されているので興味のある方は勉強をオススメします。

 

この記事がこれから簿記を勉強される方の一助になれば幸いです。

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