妊娠中、エコー写真を見てお腹の赤ちゃんの様子を知ることは、楽しみの一つです。
でも、エコー写真に書いてある文字や数字の意味が分からない方も多いはず。
赤ちゃんの成長をもっと実感して、一段と楽しいマタニティライフを送りましょう!
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エコー写真の用語・見方の解説
エコー画像にはよく分からない英語の専門用語や数字が羅列してあり、素人にはちょっと難しいです。
【25週6日の例】
この写真の右下に記載されている情報を一つずつ紐解いていきます。
エコー写真の用語:頭部(BPD)
BPD:児童大横経(頭の横幅の長さ)
GA:エコー測定値から算出した妊娠週数
SD:標準偏差(統計上のばらつき)
GA 24w3d-1.4SD
この写真では、頭の横幅の長さが59.9mm、それは妊娠24週3日目の標準と同じ位で、標準偏差からみると-1.4(この写真は25週6日のものなので標準と比べて小さい)という意味になります。
エコー写真の用語:腹部(APTD、TTD、AxT)
APTD:躯幹前後径(お腹の前後の厚み)
TTD:お腹の左右幅
AxT:腹部の面積
APTD 61.6mm
TTD 66.4mm
AxT GA 4,090.00㎟
GA 26w5d 0.5SD
この写真では、お腹の厚みが61.6mm、お腹の幅が66.4mm、お腹の面積が4,090.00㎟、それは妊娠26週5日目の標準と同じ位で、標準偏差からみると+0.5(この写真は25週6日のものなので標準と比べて大きい)という意味になります。
エコー写真の用語:脚部(FL)
FL 42.8mm
GA 24w5d -0.7SD
この写真では、太ももの骨の長さが42.8mmで、それは妊娠24週5日目の標準と同じ位で、標準偏差からみると-0.7(この写真は25週6日のものなので標準と比べて小さい)という意味になります。
エコー写真の用語:推定体重(EFW)
EFW 829g
GA 25w4d -0.3SD
この写真では、推定体重が829gで、それは妊娠25週4日目の標準と同じ位で、標準偏差からみると-0.3(この写真は25週6日のものなので標準と比べて小さい)という意味になります。
エコー写真の用語:標準偏差(SD)
その他の用語
私達がお世話になった病院からもらっていたエコー写真は、上記の数値が載ったものでした。
この他にもエコー写真の種類によっては、下記のような用語が使われることがあるようです。
AC(Abdominal Circumference) ⇒ お腹の周囲の長さ(体幹周囲長)
AFI(Amniotic Fluid Index) ⇒ 羊水の量を示す指標
AGE ⇒ 妊娠週数。上記でも出てきたGA(Gestational Age)と同じ
CC(Chest Circumference) ⇒ 胸のまわりの長さ(胸囲長)
CRL(Crown-Rump-Length) ⇒ 胎児の頭からお尻までの長さ(胎児頭殿長)
CTAR(Cardiothoracic Area Ratio) ⇒ 先天的な心疾患がないかを確認する数値。心臓の面積を胸郭の面積で割った値を%で示したもの(心胸郭断面積比)
EDC(Expected Date of Confinement) ⇒ 分娩予定日
EDD(Estimated Due Date) ⇒ 分娩予定日
FOD(Frontal occipital diameter) ⇒ 頭蓋骨の前後の長さ(頭蓋前後径)
FTA(Fetal Trunk Area) ⇒ おなかの断面積(体幹断面積)
GS(Gestational Sac) ⇒ 胎児が入っている袋(胎嚢)
OOR (Out Of Range) ⇒ 範囲外という意味。いつ生まれてもOKな大きさのことで、その後は誤差が大きくなるためGAの週数は数値で表さずにOORと示す。
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エコー写真の保存
エコー写真はとても貴重な写真ですが、多くは感熱紙に印刷されています。熱に反応して変色してしまったり、経年劣化で見えなくなってしまったりする恐れがあります。
そのため、エコー写真自体の写真を撮っておくことをオススメします。
実際のエコー写真:妊娠初期 (妊娠超初期~妊娠4ヶ月)
妊娠初期の不安に寄り添うNIPT(新型出生前診断)はご存じですか?
元気な赤ちゃんが生まれるか心配・・・という方、下記を覗いてみて下さい。
7週0日(胎嚢) (妊娠2ヶ月)
この頃はまだ赤ちゃんの形になっていないので、上記のようなサイズを測ることは出来ません。
黒い丸の部分が、赤ちゃんの入っている袋である胎嚢です。この胎嚢の大きさが16.8mmとなっています。
10週0日(赤ちゃん現れる) (妊娠3ヶ月)
胎嚢の中にはっきり赤ちゃんらしき物体が見えます。
胎嚢も赤ちゃんも一気に大きくなり、赤ちゃんの長さが22mmになりました。
12週0日(頭の形がわかる) (妊娠4ヶ月)
赤ちゃんの大きさが倍以上の46.8mmになりました。頭と体の形も少しずつ出来ているようです。
実際のエコー写真:妊娠中期 (妊娠5ヶ月~妊娠7ヶ月)
16週0日(3Dあり) (妊娠5ヶ月)
BPD(頭の横幅)が32mmとなりました。
15週5日の標準と同じくらいの大きさで、少し平均よりも小さいようです。
頭、鼻か口、首、お腹の形、足など形ができています。
初めての3D
3Dで見ると目のくぼみ、鼻、腕がはっきり確認することができます。
19週6日(各部位の測定開始) (妊娠5ヶ月)
ここから体の各部位の測定が始まりました。
画像は全ての部位の測定が終わった時点のものを表示します。
この画像は頭の部分ですが、体が大きくなっているので、この頃からエコー画面では体の一部ずつしか確認することが出来ません。
頭の長さ、お腹の面積、太ももの長さ共に少しだけ標準よりも小さいようです。
推定体重は288gでほぼ標準と同じです。
23週4日(背骨くっきり) (妊娠6ヶ月)
写真の左側が顔です。目の部分が確認出来ると思います。
お腹の面積が標準よりも大きめです。
頭と太ももは標準以下で推定体重は604g。標準よりも少し小さめです。
2枚目の写真は背骨です。しっかりとした背骨ができているのが確認できました。
25週6日(3Dあり) (妊娠7ヶ月)
写真の左側が顔です。上を向いているように見えます。
相変わらず、お腹の面積が標準よりも大きめです。頭が結構小さいようです。
太ももも標準以下で推定体重は829g。
赤丸の部分が心臓です。動画で見るとよく動いていました。
3Dでははっきりと顔が見えました。
鼻も口もちゃんとあります。
27週6日(1,000g突破) (妊娠7ヶ月)
この頃から体が大きすぎてエコー画面がよく分からなくなってきます。
相変わらず、お腹の面積が標準よりも大きめ、頭はまだ小さいですが、標準偏差が少し良くなりました。
推定体重は1,115g。
実際のエコー写真:妊娠後期 (妊娠8ヶ月~出産)
29週6日(性別確定!) (妊娠8ヶ月)
右から左にかけて足が写っています。
頭の横幅が72mmなので結構大きくなってきました。推定体重は1,407g。
そしてこの画像で性別確定!
31週4日(3Dあり:実際の顔と似ていた) (妊娠8ヶ月)
ここから先の写真は太ももの骨の写真になります。
ここを最後に測るので全てのデータが載っている写真が太ももの写真ばかりでした。
頭の横幅が77.6mm、推定体重は1,763g。体重は平均よりも少し多めです。
3Dではどんな顔をしているかはっきりと分かります。
33週4日(2,000g突破) (妊娠9ヶ月)
頭の横幅が81.6mm、推定体重は2,017g。体重は平均よりも少し少なめです。
35週2日(あれ?小さくなってる) (妊娠9ヶ月)
太ももの長さが60.2mm⇒59.6mm、お腹の厚さも92.8mm⇒91.6mmで前回よりも小さくなっています。
そのせいか全体的に標準よりもかなり小さいという結果になりました。
その結果、推定体重は2,152g。体重の増加スピードがダウンしました。
実際小さくなることはないと思うので、エコーの測定はやはり誤差があるようですね。
36週6日(OOR出現) (妊娠10ヶ月・臨月)
全体的に一気に大きくなっています。太ももの長さ意外は全て標準以上。
推定体重は2,727gで、前回から+575g (+26.7%)。やはり前回の測定値が小さめに出ていたのでしょうか。
ここにきてBPD(頭の横幅)のGA(エコー測定値からの週数)がOORとなりました。
これはOut Of Range(範囲外)という意味で、いつ生まれてもOKな大きさで、ここから先は誤差が大きくなるためGAの週数を表示しないようです。
38週2日(3,000g突破) (妊娠10ヶ月・臨月)
太ももの骨の長さ以外の項目がOORとなりました。
推定体重はついに大台突破し3,069g。
39週2日(再び小さくなる) (妊娠10ヶ月・臨月)
前回の結果が大きめに出ていたようで、BPD(頭の横幅)はOOR、お腹の面積が標準、FL(太ももの骨の長さ)が短めで、推定体重が2,836gに戻りました。
40週2日(出産日前日) (妊娠11ヶ月!)
太ももの骨の長さ以外の項目が再びOORとなりました。推定体重は3,189g。
エコー写真の推定体重との誤差は+121gなのでほぼ推定通りでした。
エコー写真:我が子の各数値の推移
これまでに紹介したエコー写真のデータをグラフにまとめると、下記のようになります。
SD(平均との差異)も上がったり下がったりしています。
BPD (頭の横幅)の推移
AxT (腹部面積)の推移
FL (大腿骨長)の推移
EFQ (推定体重)の推移
エコー写真は、赤ちゃんの成長を感じられる情報がたくさん詰まっています。
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